外来案内
内科
内科概要
最新の医療技術をもとに、県内で上位の肝臓がん治療成績
内科では、専門領域の診療(肝臓病)と一般内科(総合内科)の診療を行っています。
お腹が痛いけれど、消化器内科だろうか、肝臓内科だろうか、どの科を受ければいいのか迷う時があります。そのような時は、まずは内科に相談ください。
肝臓の診療は、外来ではB型・C型のウイルス性慢性肝炎、入院では肝臓がんの治療が中心です。これらを軸に、急性肝炎・劇症肝炎の治療、食道静脈瘤や腹水など肝硬変・肝不全の治療など幅広い診療を行っています。
最近では、肥満やメタボリック症候群との関連で、脂肪肝が増えています。一部の脂肪肝では、肝硬変や肝臓がんに至ることが知られ、今後注目していきたいと考えています。
B型肝炎・肝硬変の治療は、ウイルスの増殖を抑える経口剤(ラミブジン、アデフォビル、エンテカビル)が使えるようになって大きく変わりました。
進行した肝硬変でも著しく改善するため、肝不全で亡くなる患者さんはほとんど見られなくなりました。投与開始のタイミングが遅れると効果があまりでないこともあります。
また、生涯薬を飲み続けなければいけない可能性があり、若年者には投与しにくいことや耐性ウィルスの問題もあり、専門的知識が必要です。
C型慢性肝炎もペグインタ-フェロンとリバビリンの併用によって、タイプ1のウイルス感染で、しかも血中濃度が高くて治りにくいとされる患者さんでも、5割程度で治癒が望めるようになりました。
また、2011年末には、ペグインタ-フェロン・リバビリンにプロテアーゼ阻害剤を併用する治療が認可されました。
この治療法については治療の選択や合併症の問題から、鹿児島県では大学病院をはじめとして一部の施設で治療することになりました(厚生連病院も含まれます)。
肝臓癌に対しては、ヘリカルCT、MRI、IVR-CTによる精密検査などで癌の個数・大きさ・存在部位を正確に判定し、患者さんの肝予備能・年齢を含めて総合的に判断して血管造影による肝動脈塞栓術・ラジオ波焼灼・外科的切除などの中から最も適した治療を選択しています。
今後も、最新の医療機器・知識・技術を駆使して時代の変化に対応できるよう常に、研鑽していきたいと考えています。